働き方のパターンを整理してみた
仕事の形は無限にあるわけではありませんが、いくつかの軸で分類すると、自分に合った働き方を見つけやすくなります。ここでは収入の流れ・仕事内容・雇用形態の3つの視点から整理してみました。
1. 収入のパターン
働いて得られるお金は、どこから、どのように入ってくるかで分類できます。
- 会社から給与をもらう
- 正社員・契約社員・パート・派遣など、雇用契約による給与
- 基本給+賞与+各種手当
- 顧客から直接もらう
- フリーランスや個人事業主
- 直接契約・現金取引・請求書払い
- 副業サイトからもらう
- クラウドワークス、ココナラ、ランサーズなどのプラットフォーム経由
- 手数料が引かれた額が振り込まれる
- 国の支援制度を利用する
- 失業手当、生活保護、各種助成金、児童手当など
- 投資からの収入
- 株式・投資信託の配当や売却益
- 不動産収入(家賃)
- 暗号資産などの運用益
- 著作物・知的財産からの収入
- 本や音楽、写真の印税
- 特許や商標のライセンス料
- YouTubeの広告収入やブログのアフィリエイト
- 賞金・懸賞・コンテスト報酬
- コンテスト優勝賞金、スポーツ大会の賞金
- ゲーム大会の賞金やイベント報酬
- 物品や資産の売却益
2. 仕事のパターン
仕事内容は、大きく見ると次の5タイプに分けられます。
1. 物を作る
製造:工場での生産、加工
手作り制作:クラフト、ハンドメイド
ソフトウェア開発:アプリ・Webサービスの制作
コンテンツ制作:記事、イラスト、動画、音楽など
研究開発:新技術や製品の開発
2. 物を売る
対面販売:店舗や催事での接客販売
オンライン販売:ECサイト、フリマアプリ
営業活動:法人営業、個人営業
代理販売:代理店・販売代理人として他社の商品を扱う
3. 教える
学校教育:教員、講師
資格・スキル指導:語学、プログラミング、料理など
コーチング・メンタリング:自己啓発、ビジネス指導
研修・企業教育:社員研修、マネジメント教育
4. 見せる
パフォーマンス:俳優、音楽家、ダンサー
発表・スピーチ:講演、プレゼンテーション
配信・動画公開:YouTuber、配信者、SNSライブ
展示:アート展、商品展示会
5. 届ける
物流・配送:宅配便、バイク便、ドローン配送
配達・出前:飲食デリバリー
運送・輸送:旅客運送(タクシー・バス・鉄道)
メールやデータの配信:メールマガジン、クラウド納品
6. 人や場を支える
接客・ホスピタリティ:ホテル、飲食店、観光業
介護・看護:高齢者や障害者の支援
事務・サポート:経理、秘書、カスタマーサポート
7. 運営・管理する
経営:事業を運営し利益を出す
マネジメント:人・チーム・プロジェクトの管理
イベント運営:企画、準備、当日進行
3. 業務形態のパターン
働き方の契約形態によっても、自由度や安定性が変わります。
1. 無期雇用型
正社員:雇用期間の定めなし、福利厚生・昇給制度あり
嘱託社員:定年後再雇用や専門職として期間を区切って契約(ただし比較的長期)
2. 有期雇用型
アルバイト・パート:短時間勤務、期間やシフト制
契約社員:半年〜1年ごとの契約更新
季節労働:農業・観光業など繁忙期限定
3. 派遣型
登録型派遣:派遣会社と契約し、派遣先で勤務
紹介予定派遣:派遣後に直接雇用へ切り替わる前提の派遣
4. 単発・短時間型
隙間バイト:1日・数時間だけの仕事(イベントスタッフ、日雇い配送など)
ギグワーク:アプリやサイト経由で受注(Uber Eats、タスク依頼など)
5. 独立・フリー型
自営業:自ら事業を営む(飲食店経営、オンラインショップなど)
フリーランス(業務委託):案件ごとの契約、報酬は成果や納品ベース
プロジェクトベース契約:特定の期間・案件限定で契約
6. 特殊契約・その他
インターンシップ:学生や転職希望者が就業体験
ボランティア・無償活動:報酬はないが経験や人脈形成目的
成果報酬型契約:売上や成績に応じて報酬が発生
業務委任契約:労働ではなく「役割」や「成果」を任せる契約形態(経営顧問など)
まとめ
これらの分類を掛け合わせることで、「自分がどの働き方を選びたいか」「どこを変えると理想に近づくか」が見えてきます。
たとえば、**「顧客から直接もらう」×「教える」×「業務委託」という形もあれば、「会社から給与をもらう」×「物を作る」×「正社員」**という形もあります。